無防備列島 The naked archipelago,Japan 志方俊之著
無防備列島 目次
まえがき
第1章 <日米安保は日本にとってどういう意味があるか>
東アジアの平和と安定のために必要な軍事バランス
二つの分断国家の行方とシーレーンの安全
日本は、米国の重大関心地域「不安定の弧」
米軍再編問題と、非核・専守防衛の日本の役割
「地位協定」、駐留する側の論理と駐留される側の論理
「国民が選んだ憲法」ではない現行憲法の行き詰まり
第2章 <軍事大国・経済大国の中国とどう付き合うか>
アジアは、むき出しの国益を主張する三次元の戦略空間
奇妙な外交政策をとる中国政府が抱える「国内事情」
中国にとって使い勝手のよい「教科書・歴史問題」
海洋で既成事実を作ろうと躍起になる中国
対中国外交「戦略」では、間接的アプローチが有効
日本は「発言力」はなくても、「発信力」を持つことが重要
国の責任と個人の責任を「峻別できる世論」の形成
第3章 <日本の安全保障の本質は何か>
資源輸入大国・日本の最大の国益は「安全」である
いまなぜ、「安全保障」が大きな問題になっているのか
「有事法制」の整備は、日本の「国家構造の歴史的改革」
わが国最大の国益・「安全」の確保のためになすべきこと
PKO派遣の目的は、当事国国民による憲法制定と国造りの支援
「平和を待つ国」から「立ち向かうことによって平和を達成する国」へ
戦後六十年。失ったものの大きさに気づき、変わり始めた日本人
第4章 <日本を国際テロから守る方法はあるか>
テロには、国際協調と日本独自の策が不可欠
なぜ、テロは起きるのか。テロの標的になる国・地域とは?
抑止の効かないテロ。制圧のために考えられることとは?
東京に大規模テロは起きるか。現実的で積極的な対応とは?
地下鉄サリン事件は無差別化学テロだった!
「火と油、憎悪と執念」が重層するロシアの凄惨なテロ
特効薬がないテロ。有効性が期待できる「街守同心」作戦
第5章 <先軍国家・北朝鮮に主権国家としてどう対応するのか>
日本に向けられた北朝鮮の直接的脅威とその対策
「六者協議」参加国の中で、日本だけにある直接的脅威
日本の足元を見すかしている北朝鮮
北朝鮮が乗りそこねた孤立脱出の"三台のバス"
北朝鮮の犯罪行為「拉致」と、核開発にどう対処するか
開国か攘夷か。北朝鮮で起きている「終わり」の「始まり」
立ち遅れた情報収集のための衛星利用
第6章 <日本の危機管理体制はどうなっているか>
危機のとき国がやるべきこと、国民が知っておくべきこと
減災には分秒単位の初動対処が鍵を握っている
新しい危機管理に必要な「復興の哲学」の創出
待ったなしの決断が迫られる原子力エネルギー戦略
生物テロの被害を局限する備えを構築せよ
総理大臣のリーダーシップこそ最大の防衛力である