極東有事 かくて日本は戦争に引き込まれる 志方俊之著

極東有事 目次


まえがき


第一章 中国が台湾に侵攻する日
    ―朝鮮半島有事の際、人民解放軍はどう動くのか
      台湾民主化の総仕上げ
      予想されていた中国の軍事演習
      台湾のベストセラー『一九九五閏八月』
      専門家も予測する中国の軍事侵攻
      ニューヨーク・タイムズ紙が報じたミサイル攻撃計画
      台湾海峡、波高し
      人民解放軍の実験を握った強硬派
      台湾に最も隣接した国・日本
      中国の台湾軍事統一―三つのオプション
      台湾侵攻のXデーとは


第二章 中国の崩壊はいつ、起こるのか
    ―米国防総省が予想する三つのシナリオと対応策
      中国の将来―三つのシナリオ
      石油消費量増加の脅威
      強大な中華帝国が誕生する可能性
      第三のシナリオ―中国の崩壊
      人口爆発がもたらす恐怖
      米国防総省が予測する中国崩壊のシナリオ
      中国は三国時代に戻る
      アメリカが恐れる中国の軍拡
      中国の軍事費は、なんと公式発表の数倍
      中国が強行する核実験の目的は何か
      アメリカはどう動くか


第三章 第二次・朝鮮戦争の危機
    ―三十八度線の緊張は、冷戦時代の比ではない
      韓国の高速道路が直線である理由
      "備えなくして憂い多し"
      極東有事の際、日本はどうなるのか
      東京から二時間の火薬庫
      破局前夜の混迷が続く北朝鮮
      相次ぐ上層階級の亡命
      『北朝鮮の最高機密』
      現在の自衛隊ではノドン一号の迎撃は困難
      極東有事―最悪のシナリオは南進
      二二〇万人の難民が発生する
      北朝鮮の難民は日本に押し寄せる
      削減された陸上自衛隊
      「休戦状態は限界点」


第四章 軍拡競争に血眼なアジア諸国
    ―インド、パキスタン、東南アジアは"世界の火薬庫"だ
      一触即発、インド対パキスタン
      経済力を背景にしたアセアンの軍拡レース
      ついに、アジアが"世界の火薬庫"となった
      なぜ、ロシアは今も北方領土固執するのか
      民族主義が活発化するロシア
      アメリカは、なぜ日本にTMD協力を求めるのか
      南沙諸島は誰のものか
      中国人と日本人の決定的違いとは
      中国はシーレーン防衛のための大海軍国となる
      アジアの安全保障をどうするのか
      「五人の侍」が目指す北東アジア非核地帯構想



第五章 なぜ、日米同盟が不可欠なのか
    ―普天間基地の返還が投げかけた問題
      パンドラの箱を開けた少女暴行事件
      普天間基地の返還が投げかける課題
      軍事同盟―日米安保の三つの原点
      アメリカの"核の傘"がなくなればどうなるか
      東アジアの不安定要素
      日本がなすべきこととは
      アメリカで飛び出した日米安保解消論
      新防衛計画大綱を巡る議論
      集団的自衛権を明確化せよ
      世界の疑惑―日本の核武装


第六章 「有事法制」なき国家の悲劇
    ―はたして阪神・淡路大震災の教訓は活かされたのか
      なぜ、今、危機管理が強く叫ばれるのか
      有事にも、赤信号を無視できない自衛隊
      有事の際の優先順位は医・食・住
      電送できなかった現場の映像
      待機していた防衛医官
      なぜ自衛隊の出動が遅れたのか
      三色に分けられたリスト・バンドの意味
      初期消火ができなかった理由
      降りられなかった救援機
      「日本を毒ガスで攻めてくる者などいない!」
      日本にも「FBI」を新設せよ
      一日も早い「有事法制」の整備を