最新 極東有事 そのとき日本は対応できるか 志方俊之著

最新 極東有事 目次


まえがき


 第1章 様変わりした脅威の実態
   1 問われ始めたわが国の危機管理
   2 三つある世界の火薬庫はどこか
     (1)中東にある火薬庫
     (2)バルカン半島にある火薬庫
     (3)朝鮮半島にある火薬庫
   3 湾岸戦争とは何だったのか
   4 コソボ紛争で分かることはなにか
   5 コソボ紛争の収拾

 
 第2章 目を離せない朝鮮半島情勢
   1 朝鮮戦争とは何だったのか
   2 バスに乗り遅れた北朝鮮
     (1)農業生産基盤の崩壊
     (2)目的と手段の取り違え
   3 軍事力密度が世界一高い北朝鮮

 
 第3章 朝鮮半島で周辺事態はあるか
   1 北朝鮮のこれから―三つのシナリオとは
   2 北朝鮮を取り囲む五つの国の事情―中・露・韓・米・日五カ国の対北朝鮮
   3 どこよりも平和が必要なのは北朝鮮
   4 共通して考えておくべき対応

 
 第4章 第二次朝鮮戦争が起これば
   1 攻める方が選べる時期と場所
   2 北朝鮮の基本戦略は
   3 どんな戦術を取るか
   4 戦闘に勝利しても戦争に負ける

 
 第5章 北朝鮮の事故崩壊を防げるか
   1 滅多に自己崩壊しない
   2 どのくらいの難民が出るか
   3 特殊部隊の潜入はあるか
     (1)特殊部隊のターゲットは何か
     (2)自衛隊は対処できるか
   4 北朝鮮、最後の賭け

 
 第6章 大量破壊兵器の恐怖
   1 巡航ミサイル弾道ミサイル
   2 北朝鮮は核弾頭を持っているか
   3 恐ろしくて使えない化学兵器
   4 最後の切り札生物兵器

 
 第7章 二十一世紀は中国の世紀か
   1 中国はとてつもない可能性を持っている国
     (1)中国の巨大さ
     (2)中国の軍事力の特徴
     (3)中国の核戦力
     (4)兵力の削減と近代化
     (5)陸上部隊の近代化
     (6)海軍の近代化
     (7)空軍の近代化
   2 中国にもある三つのシナリオ
   3 新しく台頭する国にありがちなシナリオ
   4 誰にとっても最悪のシナリオ

 
 第8章 台湾海峡で起こること
   1 台湾をもっと理解しよう
   2 台湾はどこへ行くのか
   3 中国の武力による統一があれば
   4 武装する台湾
   5 台湾海峡有事の際の日本の対応

 
 第9章 東南アジアで起こること
   1 東南アジア地域にある紛争の火種
     (1)アジア太平洋地域における第三の課題
     (2)東南アジア地域に出てきた不安定要素
   2 南沙群島、領有権争いの行方
     (1)南シナ海を巡る領有権問題
     (2)重要な南沙群島周辺海域の安定
     (3)武力衝突の可能性
   3 東南アジア諸国による集団安全保障の努力
     (1)経済協力関係から安全保障の枠組みへ
     (2)東南アジアの集団安全保障の枠組み
   4 東南アジアの集団安全保障へのわが国の貢献
   5 必ず介入する米国

 
第10章 どうする、わが国の防衛
   1 わが国の防衛力はどの程度なのか
   2 平成の黒船、テポドンと不審船
     (1)戦域弾道ミサイルへの対応
     (2)工作員潜入等の脅威への対応
   3 やっと決まった周辺事態の定義とガイドライン関連法
   4 緊急退去に本格的検討を
   5 急がれる有事法制と交戦規定の整備
   6 わが国の防衛戦略を考える
     (1)核軍縮とわが国の対応
     (2)北朝鮮のミサイルの脅威と、わが国の対応
     (3)情報収集能力の整備と戦域ミサイル防衛
   7 国家危機管理の組織の充実
     (1)危機管理の意味と範囲
     (2)国家の命運を決する情報
     (3)情報収集計画のマニュアル化と初動態勢
     (4)情報伝達・集約システムの構築
     (5)情報収集と決断のタイミング
     (6)有事に対応できる首相官邸の構造
   8 わが国における防衛政策決定のあるべき姿
     (1)わが国は逆転したアプローチをとってきた
     (2)わが国は四次元の世界を二次元で見てきた
     (3)いまだに防衛期待度が曖昧
     (4)今後の日・米・中三国関係