自衛隊員も知らなかった自衛隊 松島悠佐著

自衛隊員も知らなかった自衛隊 目次


はじめに


第1章 ほんとうに「軍隊のようなもの」でいいのか!
                     〜自衛隊の不安〜
    責任と権限がアンバランス
    上官が「撃て」と命令できないなんて理不尽
    他国と共同歩調の取れない支援に意味がある?
    細かすぎる交戦規定は犠牲者を増やすだけ
    戦場には「安全な場所」なんてありえない
    現有装備ではテポドンが飛んできても無策
    完全に防ぐには基地を叩くしかないが
    テポドンがどこを向いているかも知らない日本人
    「ミサイル防衛網」ができるのはずっと先
    自前の偵察衛星がなければミサイルは防げない
    ミサイル防衛網も完全ではない
    偵察衛星の技術で日本は立ち遅れた
    原子力発電所を「人質」にとられたら
    原発を警備しようとしたら怒られた
    日本で「9・11テロ」が発生したら
    もしも大量の難民がやってきたら
    「有事」に弾薬を取りに行って間に合うか
    公道で訓練しない戦車はいざというとき走れない
    戦車が公道を走ると「事故だらけ」
    「師団長、料金所が通れません!」


第2章 国民の皆さん、これが真実だ!
                     〜自衛隊の憂鬱〜
    防衛庁は襲撃には無防備
    防衛庁が襲われたら「110番」?
    自衛隊の基地には「弾がない」
    演習場が狭いので「飛ばない弾丸」を開発
    「戦闘服」を自腹で買う自衛隊
    公立学校のような自衛隊の制服規定
    高速道路代が払えなくて遠回り
    たまに撃つ弾がないのが玉にきず
    空薬莢を「虫取り網」でキャッチ
    なぜ婦人自衛官は太るのか?
    演習場の近くで防音設備のないのは官舎だけ
    「自衛隊嫌い」の革新市政が被害を大きくした
    仮説のお風呂が「公衆浴場規定違反」?
    温かいご飯は「不公平だからやめてくれ」
    メンツにこだわった空中消火拒否
    ニアミスの連続だった救援ヘリ
    「知らない場所」でも活躍できる
    有事法制があれば、もっと迅速な救援ができた
    離発着訓練をしていない場所でヘリは使えない
    災害救助は「お家芸」だが限界も


第3章 これでイラク派遣や北朝鮮と対峙せよというのか!
                     〜自衛隊のため息〜
    持っていく武器を公表する軍隊は世界のどこにもない
    「死んだら1億円」、名誉はどうなる
    「個人の裁量で武器使用」とは何のこと?
    戦闘に巻き込まれても「逃げるだけ」とは情けない
    持っていく武器は自衛隊に決めさせろ
    隊員が間違って民間人を殺しても「規定なし」
    目の前で日本人が撃たれていても「見殺し」?
    自衛隊が出動するころはもう手遅れ?
    PKOで肩身の狭い自衛隊
    自衛隊員はゲリラの格好の標的になる
    テポドンは何を目的にしているか
    テポドンより恐ろしい北朝鮮の侵攻作戦
    なぜ「工作船」に自衛艦が立ち向かえないのか
    領海侵犯を力ずくで排除できない日本
    日本は「間接侵略」にはめっぽう弱い
    「難民」に紛れてテロリストが上陸したら
    海上保安庁では軍隊と戦えない
    日本のイージス艦は簡単に盗める


第4章 日本人がこんな意識では、自衛隊は動けない!
                     〜自衛隊の怒り〜
    日本の国防意識は驚くほど低調だ
    「有事法制」は「戒厳令」ではない
    毅然としないから犯罪国家になめられる
    「雇われ社長のワンマン経営」では自衛隊は動けない
    「思想侵略」が日本を弱体化している
    自衛隊へのデモは見当違い
    「平時法制」がなければテロとは戦えない
    日本はテロリストにとって「安全地帯」
    間接侵略は時間をかけて行われてきた
    ドイツ連邦軍国際貢献
    「アメリカの尻ぬぐい」でもしjかたない
    独裁政治打倒のコンセンサス
    有事法制以前に「憲法改正」が必要だ
    防衛思想のない国は世界の笑いもの
    日米安保条約は代替案のない選択
    自衛隊の戦力はまだ「対ソ」体制のまま
    滑走路として使えない高速道路は日本だけ
    わざわざ性能を落とす「自衛隊仕様」の不思議
    原発が爆破されたら広島の7倍の放射能


第5章 隊員を取り巻くこんな事情
                     〜自衛隊の泣き笑い〜
    自衛艦を狙い撃ちするヤミ金融
    裁判をしないと十分な補償がもらえない
    叙勲でも差別されている自衛隊
    貧しくても仲がいい自衛隊
    自衛隊員に自殺者の多い理由
    自衛艦は再就職がむずかしい
    不況になると自衛隊に人が集まる
    スポーツで活躍するとほめられる
    企業研修に行くと自衛隊のよさがわかる