新・戦争学 松村劭著
新・戦争学 目次
はじめに
第1章 戦争を考えるために
戦いの九原則、戦力の六要素、戦闘の五機能。二千年の戦史が教える原理に逆らえばベトナム戦争のように必敗する
二〇世紀の戦争の特色/戦争学の基礎知識
第2章 第二次世界大戦前夜
機動戦、戦車、航空機と空母、潜水艦、海兵隊。世界地図に仮想敵国と国防線を描けば紛争予想地域が浮かび上がる
総力戦論/陸戦の傾向/海戦の傾向/仮想敵国/国防線
第3章 第二次世界大戦
勝敗の分岐点を過ぎても戦い続ければ必ず負ける。二者択一の決断ができぬ指揮官は折衷案を採用して失敗する
戦車が主役/空母が主役/空軍戦略の誕生/全面戦争と総力戦
第4章 冷戦下の制限戦争
ベルリン封鎖、インドシナ戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争。核戦力の登場で戦略理論は根本から見直された
生き残った戦略爆撃論/「交渉と戦争」の戦争/核戦略とゲリラ戦/ベトナム戦争/中東戦争と近代戦/NATO軍と軍拡競争
第5章 ポスト冷戦の局地戦争
湾岸戦争は近代戦のモデルではない。自衛隊の育成で米軍をまねる必要はない。最大の果実は最大のリスクを要求する
多国籍軍の湾岸戦争/総力戦理論を越えて
おわりに